景気指標分析
たまには景気指標なんかを分析してみる。
マクロ観も持たないとな。
■GDP
- 2009年4-6期から実質はプラスに転じている
- しかし、名目GDPは依然として下がり続けている
- 結果的に、2009年7-9期で見ると、対2000年比で10%以上のデフレ。結構キテるな
- 物価指数も企業物価で2008年比で5.8ポイント下落し、消費者物価も1.8ポイント下落。改めて完全にデフレですな。給与総額も3年連続で下がり、下がる率も加速しているし
■実質GDPプラスの要因
- 民需はやや落ちが緩やかになってきた程度で依然として前年比マイナス続き
- 稼働率や生産関係の指標が上向きになってきているのでマシにはなってきたということか
- ただ、基本的には政府支出が要因だな。2009年3月からの急激な公共投資増額がすごい
- あとは、輸出額が2009年に入ってから急回復している。これは中国等のアジア需要だわね
- ってことで、GDPだけで言うならば、内需が回復するまでバラマキを続けられるか、および弱い内需以上に中国等が引っ張ってくれるかってことですな
■米国
■アジア
- 中国は完全にフル回復。2009年10-12で前年比GDPが+10%越え
- 韓国も2009年10-12でGDP6%成長になっているのが立派なところ。まともな政策を取ればやっぱり伸びるんだよなあ
- 香港と台湾がまだGDPマイナス基調なのは逆に意外。台湾はともかく、香港もまだなんやなあ
■欧州
- GDP回復の時期は異なるものの、2009年4-6から10-12のあたりでプラスに転じてはいる。とはいえ、数パーセンのプラスなので、アジアの力強さとは比べると弱いな
- 失業率は順調にあがり、2009年12月にはユーロ圏で10%に到達。米国と同水準ってことね。ただし、英国は上がってきたとはいえ、5%。日本と同水準。スペインあたりが足を引っ張ってるのかしら
- ただ、物価はむしろ若干ではあるが上がっている
・・ってことで、だから何だっていうスパっとした結論はないが、
- アジアの好調な国と政府支出に牽引されて景気は世界的に回復しつつはあるが、カンフル剤が効いているうちに内需を回復させて雇用状況を改善できるか
- そして、今回の危機における財政出動を政府としてどうカバーするか
ってあたりが今後の注目点だろうな。