辞めれば何とかなる。 のか?
某PEファンドを辞めて、仲間と独立した人と食事をしてきた。
その人はもともとCPAで、監査法人からキャピタルゲインで一発当てるのを狙ってPEファンドに移ったが、一発当てるほどの状況でもなくなったこともあり、独立の道を選んだ、ということだ。
10年も社会人をやっていると、だんだん世の中の仕組みが見えてくるもので、この方も僕と同じことを考えていた。
- 給与所得で金持ちになった人はほとんどいない
(強いて言えば、好調な部署にいるIバンカーくらいか)
- であれば、キャピタルゲインを狙うか?
⇒ ということで、ファンドとかベンチャーで勝負してみる
- でも、この市況下で大きなキャピタルゲインを取るのは難しい
- となれば、法人化してタックスメリットを利用してキャッシュリッチになるか
- プロフェッショナルキャリアを歩んでいるので、マイクロ法人化がしっくりくる
という流れだ。
やっぱりプロフェッショナルキャリアの人間は最終的にはそこに落ち着くよなあ。
で、独立してマイクロ法人化するとなると、何だかんだで頼りになるのは資格だ。
弁護士かCPAだとやはり仕事がしやすい。
経営コンサルタント、というのだとなかなかやりにくい。
特に、僕のようなブティックファームにいると、「これなら誰にも負けません!」的な強みが作りにくいからだ。
(大体、この手の人間の経歴は、「流通業、製造業、金融業などで豊富な実績を有する」みたいな感じになって、「結局何が強いねん!」みたいなことになりがち)
ところで、題名の「辞めれば何とかなる」というのは、独立した人が良く言うせりふ。
「独立してやっていけるのかなあ、と思ったけど、辞めてみたら何かと仕事は来るもんだよ。大手ファームにいる個人には仕事は頼みづらいけど、辞めて独立した個人には気軽に仕事が頼めたりするから、『独立しました』といろんな人に言っておくと、案外仕事は来るよ」
とのこと。
なるほど。
確かに、僕も1ヶ月くらい仕事をやらずにふらふらしていた時に、コンサルの仕事を依頼されたことがあった。
最終的には辞めれば何とかなる。
・・・かも。