アイ・ウェイウェイ展を見てきました

六本木ヒルズに水族館を見に行ったら、展示会もセットになっていたので、ついでに見てきた。


中国のアイ・ウェイ・ウェイという、北京オリンピックの鳥かごを作ったので有名な人の展覧会だったのだが、全く期待していなかったが、内容は非常によかった。


展示されていたアートも面白かったし、何より「今の中国」を感じられたのが良かった。
特に、名前は忘れたのだが、「土地が国有である中国では、再開発が決まると突然巨大な空き地が出現する。この空き地を撮影した写真を部屋一面に張り巡らしているアート」は参考になった。



ところで、このアイ氏は、NYに渡って中国のアートを米国に紹介したりする仕事を長くやったあと、中国に戻って活躍している。
このあたりの「国内外の差を利用して活躍する」というのはやはり有効だよなあ。

中国に対する世界の注目が集まっている ⇒ NY等で中国を紹介する仕事が求められる
NYの最先端の知見を持っている ⇒ 中国国内ではその知見が求められる


いずれも有効だ。
そして、国境を出て活動する人の絶対数は国内で活動する人よりも圧倒的に少ないから、希少性がある。ゆえに、成功可能性が高くなる


これまでの日本は、「放っておいても(人口が増えるので)市場が拡大する⇒自動的に成功する」という効果に頼っていた面が強い。
(もちろん、ゼロから世界的な大企業を作るなどした先人の努力は当然ある。でも、今の日本人が先人達よりさぼっているのではないわけで)


これからの日本は「放っておいたら(人口が減るし、相対的に世界的なランクは下がるので)市場は縮小する⇒成功の難易度はどんどん上がる」という状況にある。



しっかり頭を使って身の立て方を考えて動かねばなあ。
国内外の差を見つけてアービトラージをする、ってのは定番ながら有効だよなあ。