景気はもう底を打ったかも?

不況になると初っ端に影響を受けるのが、我々コンサルティングファームだ。

特に日本企業の場合、
・不況になったら、支出を絞る
・高いコンサルフィーはコスト削減の初めに手をつける部分
という姿勢が強い。
(米国の場合、そもそも「経営企画機能は社内で持たず、コンサルファーム外部委託する。したがって、コンサルファームは経営者にとってはある意味社員より重要であり、レイオフがあってもコンサルは残る」という傾向がある)


したがって、不況になると急激に仕事がなくなる。
どのファームもリーマンショック以降、かなりの稼働率低下に見舞われていた。



・・ところが、最近他の大手戦略ファームの友人と話していると、「ここ数ヶ月で急激に仕事が増えている」との声が複数上がるようになった。
コンサルに金が回るようになるということは、企業の体制建て直しに一服感が出てきた可能性が高い。

実は2009年の1〜3月あたりが底だったのではないだろうか。
「景気回復までは数年かかる」との議論も盛んではあり、米国の消費が元の水準まで戻るまでに回復するかどうかはともかくとして、もう底を打ったような感はある。


少なくともコンサル業界は底を打っていそうだ。
    ↓
ということは、コンサル業界に金を回すような超大企業は底を打っているかも
    ↓
ということは、ざっくり言って、日本経済はもう底を打っているのかも


ということで、そろそろ株とか不動産とかも上がり始めるような気がする。
買うならそろそろかもな。





・・・・という話をしていたら、上司(やや皮肉屋)が一言。

「どこのファームも1〜3月が苦しかったから、なりふり構わずディスカウントして仕事を取りに走った可能性が高いよ。単に安かったから依頼が増えているだけかもしれないよ」


・・なるほど。そういう要因もあるのか。
とはいえ、安いって言っても億単位のフィーをポンと出してくるってことだから、やっぱり回復している方に一票。