トップMBAに元同僚が続々合格。その理由は?

新卒時に某巨大企業(特徴:旧お役所)に入社したのだが、今年はそこの元同僚がトップMBAに続々合格しているらしい。
同期の女の子(まあ、同期だから三十路も越えているわけで、”子”ってのも変だが)もMITにあっさり合格した。

最近はアジア留学生枠も中国等の台頭によって日本人枠が減少しているので、昔のように「日本の銀行や商社出身ならハーバードとかスタンフォードに楽勝で入れる」という環境ではない。
では、なぜ某巨大企業からは今年合格者が続出しているのか?




・・答えは、「100年に一度といわれる大不況下で、日本企業トップの利益をたたき出したから」


で、トップMBAとしては「その秘訣を学ぶため、留学生を受け入れたい!」というわけだ。

ただ、内幕をしっている内部の人間はやや戸惑いを隠せない。
なぜなら、
「特になにもやってないから」
だ。



要するに、内需向けでインフラ提供をしている会社だから、別に不況になろうと利益水準がさほど落ちるわけではない会社なのだ。
(ただし、構造不況業種であるため、売り上げ・利益ともに右肩下がりで落ち続けている)
とはいえ、業界トップ企業であるから、利益の絶対額は高い。

そこで、ゆるやかな右肩下がりのまま、特に大きな手をうたずにゆっくりやっていたら、突然大不況が来て、外需型産業が大打撃を受けた。(トヨタとかが筆頭)

で、気がつくと外需型の優良企業がことごとく沈んで、相対的にトップに躍り出てしまった、ということなのだ。


同期の友人の言葉を借りると、「オフサイドトラップにかかったようなもんだ」とのこと。
面白い表現だ。




・・まあ、MBAに行って秘訣を聞かれたら、
「さまざまな成長オプション、投資機会を検討しました。その結果、愚直に本業に邁進することが企業としての本分であると考え、無理な成長の加速、レバレッジ効果に舵を切ることはしませんでした。それが秘訣だと思います」
というような答え方なんだろうな。


ま、いずれにしても留学する同僚には大チャンスだと思うので、是非がんばってきてほしいもんです。