相手が気持ちよく受け入れられるメッセージを伝える

ファームの偉い人から勉強になる話を聞いたので備忘録的に。


・CEOと話す時は『相手がバカだ』と思うような時でも、『あなたはバカだ』といった感じに伝わるようなメッセージではいけない。
お前は不美人な女性を振る時に『あなたはブスだから』と言うのか?違うだろう。『もっと他に良い人がいると思う』というだろう?
CEOも同じだ。ファクトを並べ立ててロジックで説得するだけでは、『あなたはバカだ』と言っているのと同じだ
・野球監督のボビーバレンタインも同じようなコミュニケーションを取るそうだ。選手の指導をする際に『バットがボールの下を通ったら打球は伸びてくるからそのように構えよ。その逆なら、そのように準備せよ』という。そうすると、選手は『この人は良く分かっている』ということで従う。ただ、監督が言いたいのは他の指導者と同じで『良くボールを見ろ!』ってことだ。ただ、『良くボールを見ろ!』と言ってしまったら、プロの選手達はついてこない
・要は、相手が気持ちよく受け入れられるようにお膳立てしたメッセージを伝えねばならない


大分気にするようにはなってきたが、まだ不十分な気がする。
念頭に置かねばなあ。

で、またすごいのは、この話はファームの偉い人が、その人の師匠だという米国のものすごい金融機関のトップ(すごすぎて名前が書けない)から聞いた話だということ。
ドライでビジネスライクな印象がある米国(特に金融機関)だが、最後に勝負を決めるのはやはりその辺のウェットな気配りなんだなあ。