ブロードウェイで「Legally Blonde」を観てきました

先日NYに行った際の空き時間でブロードウェイのミュージカルを観て来た。

とりあえず「ブロードウェイで観る」ってことだけ決めていて、演目は決めていなかったので、TKTSで取れそうなやつを物色。金曜の晩だったからあんまりないかな、と思ったが結構いろいろあった。


前回来た時はオペラ座の怪人を観たのだが、英語があまり分からなかったので筋が分かったような分からなかったような感じで消化不良だった。なので、今回は分かり易いやつにしよう、との決意の下、地球の歩き方の分かり易い度の点数を見て選んだのが、「Legally Blonde」。
ま、要は映画の「キューティー・ブロンド」のミュージカル版。
男一人で見るにはやや浮ついている気もするが、分かり易そうなので良いか、と。


・・で、感想としては、かなり良かった。
今回は半分くらいは英語も分かったし、舞台の演出もかなり凝っていて面白かった。
犬(チワワとか)も出演するのだが、これが音楽に合わせて演技をするのは驚き。
それだけでも見る価値がありそう。


また、主演女優が出てくる度にえらい盛り上がるなあ、と思っていたら、アメリカンアイドルなる番組で公開オーディションをやって選ばれた女優がデビューして間もない公演だったからのようだ。
アメリカンアイドルというのは、日本で言うアサヤン(古いが)みたいなもので、数ヶ月に渡って、オーディションの様子を追っかける番組だ。
今回のやつは例えて言うと、「モーニング娘のオーディションをTV番組で数ヶ月やって、やっと決まった新メンバーの初コンサート」みたいなものだ。そりゃあ、盛り上がるわな。
僕のとなりの、どう見てもかなり悪そうなおっちゃんがものすごくうれしそうに大騒ぎしてたのはかなり面白かった。(ちょっと怖かったが)



正直NYはあまり好きな街ではないのだが、ブロードウェイは好きだ。
「歌えて、踊れて、演技もできる」って人を大量に投入して完成する芸術ってのはゴージャスだよなあ。
しかも、それを毎日100単位で公演をやって、それが商売として成り立つのだから、これはすごい文化だといわざるを得ない。


ちなみに、日本のNo.1劇団である劇団四季の給料は、主演クラスで1600万円、アンサンブルで400万円程度。
(出所:劇団四季の団員募集広告)
これを安いと見るか高いと見るかは人によると思うが、日本で一番「歌えて、踊れて、演技もできる」人が銀行の課長クラスしか給料がもらえないということだから、日本の演劇界というのは商業ベースでは苦しいのだろうなあ。