PEファンドの話(大変な話と天国のような話)

仕事上、PEファンドの人と仕事をすることが多い。


で、天国のような話と、地獄とは行かないまでも大変そうな話を聞いた。



・大変そうな話


ファンドをレイズする際には、投資家さんからお金を集めるのは当然だが、ファンドのメンバーも出資することが求められるそうだ。
ま、まともに活動を行わず、マネジメントフィーだけ持って行かれたら投資家としては困るので、当然と言えば当然か。


したがって、投資に失敗すると、自分が出資したお金を失うことになる。
割とジュニアなクラスのメンバーも相当額の出資を求められるそうで、そうなると下手をするとこれまでの資産を食い潰してしまうことになるようだ。(例えば、1000万円出資させられたら、その分が消えると20代の人にはつらいよなあ)


ファンドの人も大変ですな。
通りで皆夜中まで働くわけだ。
失敗すると出資額が消える、ってのは、会社側として従業員を働かせるインセンティブとしては機能するのかもなあ。



・天国のような話


上記の話はあくまで投資後の話。
おいしいパターンもある。

最近聞いたのは、米国の大手ファンドの日本支店立ち上げ期に入った人の話。
この場合、グローバルでは馬鹿でかいファンドが運用されていて、そこからお金が出ているので、現在の日本支店は「案件探し」と称して、毎晩飲食等のお金使い放題だそうだ。
投資案件もまだないので、お守りをするルーティン業務もなく、時間もある。
だから、毎日さっさとオフィスを出て高級レストランで飲食三昧だそうだ。



まあ、ファンドビジネスも根付いてきた気もするが、既にコンペティティブになりすぎているので、定常的にリターンを上げるのは難しくなっている気がする。個人ベースでは「おいしいところだけ取って、転職」ってのが横行しそうだ。