TVのニュースって改めてダメだよなあ

スポーツニュースのすぽるとを見ていると、何かアホなインタビューをやっていた。


「今週のテーマ」なるものが、「今年のキャッチフレーズを教えてください」ということになっていて、アナウンサーがスポーツ選手に「今年のキャッチフレーズを教えてください」と聞いて、それをまとめて放映していた。


・・しかし、こんなアホな質問もないと思うのだ。
”教えてください”と言うからには、その前提として、「あらゆる選手が、自分の”今年のキャッチフレーズ”なるものを持っている」ということがある。
だが、当然だが普通スポーツ選手が皆、自分の”今年のキャッチフレーズ”など持っているはずがない。
なので、その質問を振られた選手は皆回答に困っていた。


今に始まったことではないが、テレビのニュースってのはどこまでも頭が悪い。
・・というか、目標が「テレビ的に扱い易く、視聴率が稼げそうなものを作る」ということに偏りすぎていて、良質のコンテンツを作るという発想がない。
ま、そりゃあマスメディアというものが広告費で成り立っている以上、
・広告費を稼ぎたい
   ↓
・視聴率が必要
   ↓
・視聴率が稼げる番組を作る
   ↓
・番組の質というよりは、アイキャッチの良いものを追求
という流れになるのは仕方がないといえば仕方がないことだ。


しかし、報道する者の姿勢として、取材して伝える内容をいかに分かり易く本質を突くものにするかは、報道側が考えるべきことで、それをスポーツ選手側に考えてもらうというのはあまりにもプロ意識がないと思うのだ。
まさにそこを考えることが記者の仕事だろう。
それを取材対象に考えてもらう、というのだったら、小学生にでもできる。


したがって、「今年のキャッチフレーズを教えてください」との質問を選手に投げる記者というのは非常に違和感がある。
そこまでラクがしたいのか、もしくは「ウチはテレビなんだから、こっちに合わせて答えて当然」といった傲慢さがあるのか、単にバカなのか、偉大な才能に敬意を払うというデリカシーがないのか。。
(ビジネスマンであれば、偉大な人物に「質問の答えに窮する」という恥辱を与えるような大マナー違反など絶対にできない)
今回の取材でも、「すぽるとですけど、」という前置きを置いた上で聞いており、何となくそういう恩着せがましさを感じてしまう。(ま、個人的な感想ですが)



・・で、ちょっと面白かったのがガンバの遠藤。
「今年のキャッチフレーズは?」と聞かれて、「ないです!」をスッパリ。
「アホなことを聞くんじゃねえ!」という感じが問答無用で出てて気持ちよかった。
そういうエスプリの効いた回答を嫌味っ気なしでできるってのは素敵だ。