何だかんだで”数”が多いのが一番効く

某メルマガで、人口の話が出ていた。
データをそのままパクるとこんな感じ。

【1950年】
1位:中国 5.5億人
2位:インド 3.6億人
3位:アメリカ 1.6億人
4位:ロシア 1億人
5位:日本 0.8億人
(1950年の世界人口 25億人)


【2005年】
1位:中国 13.3億人
2位:インド 11.1億人
3位:アメリカ 3.0億人
4位:インドネシア 2.2億人
5位:ブラジル 1.9億人
6位:パキスタン 1.6億人
7位:バングラデシュ 1.4億人
8位:ロシア 1.4億人
9位:ナイジェリア 1.3億人
10位:日本 1.3億人
(2005年の世界人口 65億人)


【2050年】
1位:インド 17.3億人
2位:中国 12.6億人
3位:アメリカ 3.9億人
4位:ナイジェリア 3.7億人
5位:パキスタン 3.5億人
6位:インドネシア 2.9億人
7位:ブラジル 2.8億人
8位:バングラデシュ 2.7億人
9位:エチオピア 2.3億人
10位:コンゴ民主共和国 1.8億人
11位:メキシコ 1.4億人
12位:エジプト 1.4億人
13位:フィリピン 1.3億人
14位:ウガンダ 1.3億人
15位:トルコ 1.1億人
16位:ケニア 1.1億人
17位:ベトナム 1.1億人
18位:イラン 1.0億人
19位:アフガニスタン 1.0億人
20位:日本 0.9億人
(2050年の世界人口 94億人)


・・で、何かというと、
「日本はこんなに小さな島国なのに、大国相手に渡り合って経済大国になったのだから、日本人は他の人種の何倍も優秀で頑張ったのだ!」
みたいなことを言う人がたまにいるが、そういう人は一番大きなファクターを見落としている。
(もちろん、日本発展のために尽力した祖先には僕も非常に多大な尊敬を感じているし、優秀かつすごい努力をしたのだと思っている)


要するに、これまでの50年間、日本は人口が多かったのだ。
1950年時点では世界で5位の人口を誇り、その時には世界の人口の4%が日本人だったのだ。
若い国だったから、当然人口に占める若い世代も多かった。

だから、少なくとも単純に考えて、世界5位に入れる素地はあったということだ。


日本は面積が小さいから何となく小さい国だと思ってしまいがちだが、人口で言うとまだまだ大きい。そこを押さえておかねばならない。
また、同時に、そういう“人数が多い”というメリットは今後なくなっていく、ということも頭に入れておかねばならない。


この日経の予測の通りなら、2050年で日本は世界で20位となり、しかも人口の内訳は現役世代でない人が多数を占めるという状況になる。
いろいろ対応策はあるのだろうが、マクロで見て一番効くのは何だかんだ言っても数だ。


ではどうなるかというと、身もふたもないが、今後日本の存在感は大きく低下する。
20〜30年も経てば、
「日本?'80年代まではすごい国だったね」
「日本ってなんだっけ?中国の町の一つだっけ?」
くらいの存在感になるんじゃないかと予測するのが自然だろう。


・・そういう数の力をちゃんと把握しているから、フランスなんかはいくら暴動が起ころうと、移民をたくさん受け入れ続けるのだ。


国の政策的に移民受け入れとかは徐々に進んでいくんだろうけど、個人レベルで考えた場合、「日本の人口が再び増加に転じ、継続的な成長基調に乗る」というシナリオに賭けて日本に期待し続けるのは相当リスキーだ。

ビジネス力と英語力を身につけて、どこかの段階で成長基調に乗っている国に移るのが賢明なのだろう。
・・とは言うものの、考えるとやるとではえらい違いなのだが。。

ま、とりあえずは目の前の仕事に全力を傾けつつ、同時に語学力を磨くってのしかありませんな。