マイクロソフトに酷似の「キングソフト オフィス」を使ってみた

小さくて軽い、プライベート用PCが欲しかったのだが、家の近くに期間限定で来ていた中古PC屋で良いのを見つけたので衝動買い。

Toshiba DynabookSS 2210
ってやつで、ちょっと古いのだが、CPUが1GBでメモリが256Mなので、まあ持ち歩いて使うには問題なかろう。
重さが1KGくらいでしかも薄いので良い感じだ。


・・とここまでは良かったのだが、当然ながらオフィスが入ってない。
かといって、5万円出して自分で買うのも嫌だし、会社に買ってもらうのも面倒だ。


・・と思っていたところ、ちょうど良いソフト(中国製)を発見。
キングソフト オフィス2007」
というやつなのだが、まるっきり見た目も機能もマイクロソフトのオフイスそのまま。
(もちろん日本語)
それでいて値段は10分の1。


マイクロソフト オフィスに最大限近づけた!」
とホームページでうたっているくらいで、ちょっと使っている感じだと、どこが違うのかすら良く分からないくらい。

(参考記事:@IT 「見た目も操作性も酷似 格安互換ソフト、キングソフトオフィス2007を試して思う」)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200702/02/kingsoft.html


これだけそっくりだと、著作権上問題ないのか、という気もする。

が、@ITの記事によると、
キングソフトでは弁理士を使って法的問題がないかを調査しており、「特許および著作権違反については、あらかじめ調べ、問題はない」(キングソフト 代表取締役 広沢一郎氏)
ということだから、まあ大丈夫なのだろう。


「徹底的に互換路線を追求するために3年間で600万行のソースコードをリライトした」という根性には恐れ入る。
中国ならではだな。


ちなみに中国とインドは「人口が多い新興市場」ということで同一視されがちだが、企業文化には大きな違いがある。
・中国⇒ コピーであろうが儲かるなら何でもやってしまう
・インド⇒独自製作にこだわる


したがって、中国にはコピー品を安く作る事業者が山ほど出てくる。
ホンダとかのエンジンをそのまま仕入れて車やバイクを作ってしまうのも中国ならではだ。
ゆえに、中国の大企業は「先進国企業のコピー商品を安く大量に作る、というビジネスモデルが多い。
そして、この手のビジネスモデルは割りと成長させやすいため、グローバル市場に進出する大企業が多数存在する。


反面、インドは独自製作にこだわるため、通常コピー品というのはあまり出回らない。
ゆえに、インドの大企業は独自モデルを追及している企業が多く、それゆえにグローバル市場に進出する大企業は数が少ない。


・・少々話が脱線したが、意外と良いっすよ。
キングソフト オフィス。

プライベートPCに入れるのにマイクロソフトは高いなあ、ちょっと使うくらいで良いのになあ、と思う人は是非。