違和感を感じる街

本社での研修で、デトロイト郊外の街に行ったのだが、なかなか不思議な感覚に捉われる街だった。


街自体は建物も新しくかつおしゃれな感じで、しかも掃除が行き届いており、全体としてとてもきれいな印象だ。
しかし、日本でなら中型のショッピングモールクラスのオフィスビルが結構あるにも関わらず、人の気配がほとんどない。
車の行き来はあるので、人自体はそこそこいるのだと思うが、散歩していると誰にも会わないし、車の音以外の音が全くしない。
駐車場もそれぞれバカでかいのだが、ほとんど車が駐まっていない。


「一見して田舎で、やはり人がいない」というのは良く見かけるが、「いかにも人が集まりそうなインフラがしっかり整っているが、人の気配がない街」というのはあまり見ないので、とても違和感があった。


「気がついたら、自分以外誰もいない」的な映画の1シーンのようだった。
東京で、人間が一人も写っていない写真を集めた「東京nobody」という写真集があったが、ここでなら撮り放題だ。
しかも、地平線が全くビルでさえぎられずに、木で埋まっているというのも初めてかもしれない。ビルどころか、見渡す限り山のようなものもないので、地平線までずっと平坦なのだ。


今更ながら、アメリカって広いな。