「キサラギ」⇒ここ数年ではNo.1のコメディー(個人的には)

この前、気になっていた映画「キサラギ」を観てきた。

舞台好きの僕にとっては、この手の舞台的な笑い系は大好きなのだ。


「自殺した売れないアイドル・如月ミキの一周忌に、彼女の熱狂的ファン5人が初めて顔をそろえた。家元、オダ・ユージ、スネーク、安男、イチゴ娘というハンドルネームを持つ彼らは、ミキの死に不審を抱き推理を始める。」
というストーリーなのだが、話はずっと5人が集まった一室の中で展開する、いわゆる”ワンシチュエーション・コメディ”。


ずっと1室で話が展開し、登場人物もほぼ5人のみ。
なのに、スピード感があってスリリングな展開で全く飽きない。
しかも、映画館を出る頃にはちょっと幸せな気分に包まれるという感じ。

僕としては、ここ数年でNo.1のコメディ映画だ。
映画館にいた全員が笑っている感じの映画は久々だ。


こういう脚本を書ける人ってのはすごいなあ。


それにしても、最近は舞台的な笑いがTVとかでも受け入れられるようになっているのがうれしい。
三谷幸喜氏の影響が大きいのだろうな。

筋と無関係なところで謎のギャグが入る、みたいなのは一昔のテレビドラマではなかったように思う。
舞台だと、どんなシリアスな筋であっても観客の集中力を保つために笑いを挟むものだが、テレビだとCMが入ったりで笑いがなくても話が持つのでそういうものが必要なかったのだろう。

三谷幸喜氏の登場以来、そういう舞台的なノリのギャグが受け入れられるようになった気がする。
時効警察もまるっきり舞台のノリだと思っていたら、脚本がナイロン100℃の人だったし。


また舞台が見たくなった。

ちなみに、舞台系の映画でお勧めを2本。
舞台好きなら気に入るはず。
・「ラヂオの時間」(こっちはベタですが。。)
・「サマータイムマシン・ブルース」(これは舞台を見てみたかった。映画も十分面白いですが)