欲望に正直な女の子(エロい話ではない)

年に1、2回飲む知り合いの女の子から半年ぶりくらいに連絡があった。

用件はいつも同じで、
「良い男を紹介してくれ」
だ。


ただ、毎回若干閉口してしまうのが、この子の要望の高さだ。

要は、
1)かなりのイケメンで
2)そこそこ遊びを知っていて
3)結構な金持ち
というのが絶対要件なのだ。


まあ、1)、2)は別に会ってみればすぐに分かるので良いのだが、3)が問題。
普通は多少オブラートに包んで聞くもんなんだが、この子は直球で確認する。

・年収はいくらなの?
・資産はいくらあるの?
・車は何に乗ってるの?
・家賃はいくら?
・実家の資産は?
・実家の職業は?
などなど。


なので、彼女に紹介する男には、事前に「そういう子だから」というのを伝えておかねばならない。

しかも、基準に合致しない男を連れていくと、後でものすごい勢いでクレームが入る。

・あんなのはイケメンとは言わない
・あの程度の年収じゃダメ
などなど。


で、当人のレベルはというと、(以下あえて省略)。


じゃあ、なんでこんな子とたまに飲んでいるのかというと、
・「こんなとんでもない女の子と飲んでさあ」と話のネタができる
・「ああ、俺はこういう人が嫌いなんだなあ」ということが再確認できる
という理由から。


秋元康も「年に何回かは大嫌いな人と食事をして、自分を再確認する」とか言ってるしな。
たまにはすがすがしいくらい性格が悪い人と過ごすのもいろいろ発見があるもんです。


しかし、今回は一発目のメールが、
「たけぞうくん転職したんだってね。で、年収はいくらになったの?」
だった。

さすがに気分が悪くなって返信をする気をなくしてしまった。

一応、良いとこの家のイケメンサーファーを用意してたんだけどなあ。