「東京原発」を観た
- 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
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低予算っぽいけど、よく出来ていて面白い。
途中の原子力安全保安院の官僚(?)の、「国のやることに責任者なんかいるわけないでしょう!」って発言は結構深いな。
意思決定のルートとしては、
- 官僚が考える⇒大臣に決裁を促す
ということになる。
で、問題が起きたときには、
- 官僚側:大臣が決裁したので実行した。責任は官僚側にはない。
- 大臣側:官僚が出してきた内容であり、問題が起こるような内容であるとは認識していなかった。知っていたら、承認しなかった。
・・てな話になるのだろう。
この構造を止めるには、官僚側、大臣側において、「それはおかしいやろ!」と声を上げる人がいなければならない。
つまり、
- 「何かおかしい」ということが察知できるだけの知識と経験に裏付けられた勘
- おかしい、ということを証明できるだけの実務能力(およびそれに対応できるチーム)
- 対抗勢力を封じ込められるだけの力
- 「おかしい」と言い出せる勇気と胆力
を兼ね備えた人が要所要所にいないといけないということだ。
政治家になった先輩が「日本で最も人材難な職業は政治家だ。お前も政治家になれ!」と言っていたが、確かに人材難なのかもしれない。
上の要件を全部満たしている人はほとんど思いつかない。
(小沢氏くらいか?)
優秀な人材が政治家になるような方法を考えるのも一つのカギなのかもしれない。
ま、それはともかく今回の事故でいろいろと情報を集めてみると、「起こるべくして起きた感」は否めない。。
浜岡原発も止めといた方が良いだろうなあ。
大地震が確実に来るって分かってるところにあるんだから。
ま、東京に家を建ててしまった身としては、「少なくとも東京に住んでいる間はこれ以上何も起きてくれるな」と祈るしかない。
いざとなった時の移住先をこれまで以上に真剣に探さないとな。