キャピタリズム〜マネーは踊る〜
いまさらながら、マイケルムーアのキャピタリズムを観た。
この手の映画には嫁が興味を示さないので、嫁の機嫌の良い時しか見られないのだ。
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相変わらずのマイケルムーア節で面白い。
偏った見方ではあるので、その辺は割り引いて考えておかねばならないが、あまり市場原理主義に突っ走るとダメだな、というのは確かだと思う。
以下、個人的なツボポイント。
- カソリックの神父は資本主義を害悪とみなしている
- レーガン以降、財務関連の要職には、ゴールドマン、CITI等のOBが占めている
(もっと前からかと思っていたが、ウォール街による米国財務系の支配は意外と最近なんやな)
- 特に、危機対応関連はほぼ全員ゴールドマンサックスのOB
(日本の天下りとは逆の構図か。ま、規制する側とされる側がつるんでいてロクなことがないのはどっちも同じ)
- なので、リーマンショック後の公的資金を受けた後、他の金融機関が力を落とし、ゴールドマン支配が強まるように仕組んであり、実際そうなっている
- 公的資金の使途は「追跡してはならない」とされており、したがって、ボーナス等に使い放題でも文句は言えない状況にしてあった
- ウォール街の偉いさんとかはリーマンショック前後を含め”個人的に”莫大な報酬を得た
- サブプライムローンの貸し手は、財務省のえらいさん(つまり、ウォール街の大物OB)とかに特別優遇ローン等で実質的に賄賂を提供していて、そういう意味でも”個人的に”えげつなく儲けている
(ま、「自由市場主義は正しい⇒利潤を最大限追求することが絶対的な善である⇒他がどうなっても、個人的に利潤を追求することは正しい」って思考からすると、「それの何が悪い!」ってことなんだろうな。)