ヴィーナスフォートの変貌はまずまず成功か

2年前あたりにはすっかりさびれ感が出ていたお台場ヴィーナスフォート
100円ショップみたいな店や安いカジュアル衣料とか、何かダメになりつつあるショッピングモールの典型のようなテナントになっていた。

オープン当初は、まだ無名だったDIESELとかを入れたりとか、それなりにステータス感があったと思ったが。。


・・何て思っていたが、ニトリに行く用事があり、ヴィーナスフォートニトリが出来たというCMを思い出して、ヴィーナスフォートニトリへ。

ニトリはどこに行っても、やっぱりニトリ。(良い意味で)
ヴィーナスフォートのヨーロピアン感をものともしないニトリフォーマット全開の店舗作り。
おかげで他の店舗と同様で分かりやすくて良い。


で、気がつくと駐車場も店もレストランも混んでいた。
おお。ヴィーナスフォートはこういう路線で復活したか。
ま、箱のイメージとテナントと客層が不思議な感じだけど、これはこれで成功だよな。


【箱のイメージ】

  • ヨーロッパ風の作りで手の込んだテーマパーク風の内装
  • ステイタス感のあるブランド等のテナントを想定

というのに対して、ターゲット客を以下のように変えている様子。

【初期のターゲット客】

  • 東京の高感度な若者〜30代くらいの層が集まるモール

【現在のターゲット客】

  • 中国人観光客
  • 関東の田舎で、地元ではイケているとされているようなヤンキー風の若者
  • 東京近郊のファミリー層


そして、テナントもそのように変わっている。
ファッションは109に入っているようなブランドが多くなり、アウトレットモールを入れ、ニトリも入れ、さらに中国人観光客向けにLAOXも入れる。


要は、「地方のロードサイドのショッピングモール+中国人観光客向けのテナント(LAOX、アウトレット)」という施設になっているのだ。


箱はカネがあった時代に作られたんだなあ、という感慨を起こさせる無駄な豪華さを今でも誇っているが、まあ、今集まる客層はそういう人なんだから、それ向けのビジネスをやるのが正しいよな。


なかなか勇気のいる決断だと思うが、成功していると思う。
この戦略を採った人は誰なんだろう。やるなあ。

客層が悪いんで、個人的にはあまり行きたくない場所ではあるが、ニトリは便利なんだよなあ。。