久々に景気分析

久々に景気分析。
たまにはマクロを見ないとね。


【GNP】
・2009年7-9期から一貫して上向き
・規模感的には2008年と2009年の中間くらいになってきた

【住宅関連】
・新設住宅着工は80万戸弱と低調
・2007、2008が103万戸ってことを考えると、不動産系は2割くらい市場規模が小さいことになる。そりゃあ大変だわな
・マンション契約率は首都圏で80%超、近畿圏でも75%超。2007〜2009までが70弱と60程度だから、かなり良くなっていると言えるが、要は「着工が減ったけど、団塊ジュニア層の数が多いから、需給バランスが取れてきた」ってことだろう。今後団塊ジュニア層が一巡したら下落するのみだろうな

公共工事
・2010年に入ってから一貫して前年割れ
・GNPが回復したから、カンフル剤はとりあえずストップという感じか。となると、都市圏はともかく企業の少ない地方はまた不況になるな

【給与関連】
・現金給与総額はこの3月から前年比プラス。所定外労働時間もこの1月から大きくプラス。最近では+10%超
・ただし、それに比べて常用雇用指数は前年比プラスだが微増(+0.3%くらい)
・有効求人倍率もあがっているが、それでも0.52
・一方、完全失業率はこの1月から再び上昇し、5.3%
・ということは、「大企業を中心に売上が回復したから給料は回復したが、新しく人を雇う時には厳選している。アジア景気等の恩恵に預かれず、公共工事とかに頼っている企業とかでは依然として厳しく、失業者も引き続き増えている」って感じかしら

【百貨店売上高】
・2007年からずっと前年割れ。それも、毎年10%近い水準で縮小
・百貨店は本当に苦しいなあ。そうとう店舗を減らさないとだめだろうな。というか、そもそも業態が時代に合わないということもあるのだろう

【旅行】
・この3月から対前年プラス
・とはいえ、2008、2009と連続で前年割れ、特に2009は-13.9%だから、やっと多少戻ってきた、って程度なんだろう
・まだ安売りを続けざるを得ないだろうから、円高だし、海外旅行はチャンスかも