楽ではなく成長を

週末にキャッシュフローゲーム大会なるものに行って来た。

キャッシュフローゲームというのは、「金持ち父さん、貧乏父さん」の著者のロバート・キヨサキという人が作った、遊ぶだけで富を生み出すコツがつかめるというお勉強系ゲーム。
若干ややこしいモノポリーみたいなもんだと思っていただければ、大筋間違いない。
(知っている人からは「全然違う!」とか言われそうだが)


投資とか何やらについて、「知っていて、ゲームだとできてるけど、現実世界ではできてないなあ」みたいなことに気づかされて、なかなか有意義な時間だった。


で、ここから本題。

今回のゲーム大会には学生さんも参加していて、ゲーム終了後のお茶会で仕事観みたいなことについて話をした。
で、19歳の気合の入った学生さんがいて、
「僕は30までにリタイアしたい」
と宣言していた。


ま、彼は30までの間、
「人並み以上にしっかり頑張る!」
ということだろうから良いと思う。


ただ、30歳になった人間からの忠告を一つ。

・「とにかく楽をしたい!」
・「楽に金持ちになって、徹底的に人生楽をしたい!」
という意識に染まってしまうと、危ないぞ、と。


確かに、一時的には抜け道や近道が見つかるもので、それで
「俺はうまくやった。頭がいい」
と思ったりする。

だが、長期的に見ると、愚直に努力して実力を積み重ねた奴の方が強い。


山登りにたとえると、ロープウェイで上るか自力で登るか、みたいな感じ。
ロープウェイだと確かにその時は楽で早くつくのだが、足腰は鍛えられていないから、次の山を登る時にロープウェイがなかったら、それでアウトなのだ。


僕は割りと早いうちに、自分の能力にある意味見切りをつけていて、
「自分はさほど足が速くないから、とにかく方向を間違えないように頭を使おう」
という方針でやってきた。

そのおかげで、自分の能力にしてはうまく人生を進めてきているとは思う。


ただ、その一方で、愚直に突き進んでいった結果、一時期回り道をしているように見えても、何年か後にはすごい成果を挙げるようになった知り合いがたくさんいる。
今になって比べて考えてみると、愚直に進んでいった彼らの方が強いように思えるのだ。


ということで、今では僕も、
「いかにうまくやるか」ではなく、
「自分が成長するような方向に向かう」という基準をすえている。


ま、こういう説教っぽいことを考えるような年になったんだなあ、と思う秋の夜でした。(^^;