アイディアの出し方

コンテンツ事業の責任者をしているので、企画会議(アイディア出し会議)が多い。

今月から新しく入った部下がいるが、教師出身のためかまだ頭が固く、「アイディアが出ません」と困っていたので、アイディア出し講義をしてあげた。

何か分かった気になったようなので、盆明けからの彼の活躍に期待。


自分向けの備忘録的に以下、概要。


========アイディア出しのコツ=========

アイディア出しには4ステップがある。
1.仮説を立てる
1.情報収集を行う
2.考える
3.待つ

これらのステップをきちんと行うことで、アイディアは出易くなるのだが、どれかを飛ばす人が多い。


1.仮説を立てる

まずは、どんなアイディアを出して、結果としてどうしたいのか、どういう点がポイントになりそうか、といった点について仮説を立てる。
ロジックツリーで整理しておく。

これをやっておかないと、情報収集で無駄な時間を食うことになる。
また、論点を細分化しておかないと、まともな回答は得られない。(「どうやったら人が集められるか?」では絞りが甘い。「20代OLで占い好きの女性を集めるコラムはどんなテーマであるべきか?」くらいにはしておかないと)


2.情報収集を行う

頭に入っていないものは出てこないので、いきなり考え込んでも良いアイディアは出にくい。
(よく知っている分野だと何とかなったりするが)


ここでは、まず関連する情報をとにかく集め、処理する。
できれば、「一見関係しなさそうだけど、何となく気になる」的な情報も処理しておく。

ただし、本当に良いアイディアというものは、全然関係のないものを結びつけた時に生まれるもの。
なので、”本当に優秀なアイディアマン”であるためには、日ごろから自分の経験の幅を意識的に広げることが重要。


3.考える

脳に取り込まれた雑多な情報から、必要な情報を引き出すには、脳に「こういう情報が欲しい」「こんなアイディアをひらめきたい」という合図を送ってやることが必要。
ポイントは、1でも出た話だが、具体的に細分化された内容について考える、ということ。
答えがまったく思いつかないとしたら、おそらく脳への問いかけ方が悪い。一番ありがちなのは、細分化されていない絞りの甘い質問をしていること。


4.待つ

3のステップでアイディアが出てくればそれでOK。
とはいえ、なかなか出てこないことも多い。その時に、あせり過ぎないようなスケジュールを組んでおきたい。

取り込んだ情報が使える内容として整理され、脳から出てくるまではタイムラグがあるらしい。

ポイントは、待つにあたって、いつアイディアが出てきても受け止められる体制を取っておくこと。
具体的には、いつでもメモを取れるようにしておくということ。


ちなみに、「情報を取り込む⇒考える」というプロセスを踏まずに単に待っててもだめです。
脳が保有する膨大な情報からひらめきを引き出すには、「こういうひらめきが欲しい」という合図を送っておかねばならないそうです。これが考える、ということ。