米国の中間選挙の結果が面白い
民主党の勝利で終わった米国中間選挙だが、結果が面白い。
これだけ傾向がはっきり出るといろいろものを考えやすい気がする。
一方、それだけ、各集団によるコンサーンが違うということなので、「どこを優先するか」というのがあからさまに見えてしまうということでもあるのだが。
<Democrat側への投票率>
- 男性 42%、女性 56%
- 白人 37%、黒人 90%、ヒスパニック 64%、アジア 56%
- 〜29歳 57%、30〜44歳 47%、45〜59歳 45%、60歳〜 38%
- 世帯所得5万ドル未満 53%、5万ドル以上 43%
要は、「現状で収入も高く、地位も高い人は、大きな政府を嫌う」、その逆の人は大きな政府を望む、という言われてみれば当たり前のことですな。
で、それが人種で分かりやすく出ている、と。
あとは数の問題なんだろうな。
現状20%超くらいの黒人、ヒスパニック系の人口がどこまで増えてくるか。
さらに、白人の中の貧困層がどれだけ増えるか。
そう考えると、今に始まったことではないけど、いわゆるWASPの頑固な人達が危機感を強めるのも分かるなあ。
ちなみに日本だと、この辺の対立が「老人vs若者」ってことなんだろうけど、圧倒的に多数を老人が占めてるから、どうしても大きな政府よりになりがち。
で、大きな政府を賄う余裕はないから、いずれ外圧で破綻、ってことだろうな。