必見!食生活が変わるかも「キングコーン」

話題になっていた、「キングコーン」を見た。

キング・コーン [DVD]

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あらすじ(AMAZONより)
現代人が口にしている、あらゆる食料は“とうもろこし”から出来ている??
そして、人体に与える深刻なダメージとは?!
魔法の一粒が作る、牛肉・鶏肉・スナック・ジュース・甘味料…… 人類を支配する“とうもろこし”の正体を暴く戦慄のドキュメンタリー・ムービー!!
(2009年全国劇場公開作品)


いやあ、実際強烈。
ツボだった強烈ポイントは以下の通り。

  • アメリカ人の遺伝子にはかなりコーンの成分が入っている。なぜなら、ほとんどの食べ物にコーンの成分が入っているから
  • なぜ、コーンがそこまで広がったかは、一言で言うと「簡単に大量に作れるから」
  • コーン農家保護の収穫量規制政策を撤廃し、徹底的な増産奨励実施 → コーン農家の大規模化 → コーン収穫量激増 → コーンがえらいこと余る → 他の用途を模索(飼料、甘味料、エタノール・・) → その間もコーン農家は爆発的に大規模化 → コーン収穫量激増 → さらにコーン余る → さらに他の用途を・・
  • 単純だが、ものすごい「アメリカ的」スパイラル
  • 1人の農家で何千エーカーのコーン畑を管理するのが普通
  • コーンが安いから、牛肉は徹底的にコーンで飼育される
  • カロリーの高いコーンを食べ続けるおかげで牛肉は安くなる
  • 大牧場では大規模なコーン畑を併設し、1万頭以上をギュウギュウ詰めの牛舎で飼育するのが普通
  • コーンだけを食べ続ける牛は長生きできないため、病気になる限度の120日くらいで屠殺され、食肉となる
  • そういう牛は、運動をほとんどせず、ひたすらコーンを120日食べ続けた牛なので、飽和脂肪酸だらけで人体に悪く、かつ栄養価の低い牛肉になる


・・いやあ、良くも悪くも「アメリカらしい」お話。

食べ物は安く大量に手に入る方が良いじゃん!
   ↓
じゃあ、大規模にすれば良いじゃない!
   ↓
おお、安く大量になったじゃない!
   ↓
じゃあ、もっと大規模にすれば良いじゃない!
   ↓
でも、健康に悪いかもよ
   ↓
でも、安い方が良いじゃない。本当に健康に悪いかどうかは100%確定していないし
(本音は「せっかく大きくなった産業をいまさらやめられるか!」)


ってことで、アメリカ産牛肉はこれまでもできるだけ避けてたけど、さらに食べられなくなった。
とはいえ、大小はあれ、どこも似たようなもんだろうから、究極的にはどうにも逃れられないのだが。。

まあ、「できるだけ安全なものを食す」ってことだろうな。
これからの長生きは「安全な食べ物に金をかけられるかどうか」ってのも大きなファクターになるな。