DAIGO氏のブレイクに思う

最近、DAIGOというタレントがブレイクしている。
竹下登元首相の孫でありながら、ロックバンドのボーカルであり、かつ若者言葉でダルそうに話す感じが受けている。


竹下元首相の孫、ということを抜きにしても確かに面白いので、ブレイクするのは分かる。


これまでの経験上思うのだが、ああいうキャラが生じる背景には、家庭環境および周囲の環境が大きい。
あの手のキャラは、ずっと周りから大事に扱われてきたが故に生じるものだ。
そういう環境で育つと、「人から受け入れられない恐怖/リスク」を感じることなく育つため、
・周囲は皆自分を受け入れて、大事にしてくれる
・したがって、好きなように、楽しく生きていけばよい
・そして、自分以外の人も皆そういう風に生きていると思っている
という考え方になる。


これは一見すると、ただのお気楽極楽なボンボンのようで、確かにその通りなのだが、そういう人間にしか発せない「陽のオーラ」というものがある。
そして、人はそういう「陽のオーラ」が好きだ。


だから、そういう人は結構順調に社会で成功していく可能性が高い。
「他の人は皆僕を手伝ってくれるものだ」と思っているから、自分一人の力に固執せずに他人に協力を依頼するし、頼まれた側も、「利用してやろう」というような悪意を感じず、単に無邪気に頼まれる感じになるから、あっさり協力してしまったりする。


普通の人だと、なかなかそうはいかない。
「自分は周囲の人が大事にしてくれて当然の人間なのだ」というセルフイメージを持つのは相当に難しいが、それをあっさり持ててしまうのが、この手のボンボンなのだ。


したがって、二世経営者というのが他のサラリーマンよりも経営者に向いているというのは、結構あると思う。
「自分は経営者であって当たり前なのだ」と思って生きてきた人と、「自分は従業員だが、いつか経営者になりたい」と思って生きてきた人では、スタートラインが全然違う。