FAは使えないのか？

企業再生にはノンコア事業の切り売りはつきものなので、証券会社のFAとの関わりが多い。
で、結構有名な外資系証券会社のFAを雇ったりするのだが、これがこちらから見ると非常に使えない。業界についても知識がないし、仕事の進め方もまるでなってない。

・・というような話を他のコンサルタントや他の企業の人と話していると、FAに対してはどこでも不満は多いようだ。「ここのFAは優秀だった」というような声は今のところ聞いたことがない。
もし優秀なFAがいたら、次はそこを使いたいので、是非教えてください。

しかし、だからこそコンサルタントのニーズがあるのかもしれない、という面はある。FAがそこまでやれてしまうなら、コンサルタントは不要になってしまうかもしれないし。
まあ、要はそれぞれの役割が違うってことなんだろうな。それをこっち側の判断基準で評価しても仕方がないのだろう。

【FA】
・M&Aというお見合いを成立させるための仲介人
・したがって、結婚しそうな相手を見つけてきて、引き合わせ、お互いを気に入るように仕向けるのが仕事

【コンサルタント】
・M&Aによって狙う事業目標が達成されるように経営を支援する参謀
・したがって、M&Aによって事業価値が高まるよう、統合のスムーズな実現や、シナジー効果の発現に向け、支援するのが仕事

仲介人には仲介人にしか出せない付加価値があるのだから、そこを評価すべきなんだろうな。